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はじめに
VoIPリンク研究会の頒布している本装置の仕様は以下の通りで、完成品はそのままBelFone BF-TM8250に接続して運用できますが、このID装置はNODE局としての接続用にAudio及び制御用のポートが有り、ID装置としてだけでなくNODE局の接続もし易い仕様となっており、新バージョンより汎用性の高い音声ID送出装置となっております。
音声IDの音源はMicroSDカードに収納されたMP3ファイルを、タイミングを合わせて再生して送信させるので、再生音源は自身で作ったものでも再生可能です。 ただしDMRの特性上、CW音やビープ音等の再生はタイミングや音調が崩れて意図したとおりに変調・再生されない現象が発生いたします。
特徴
2024.12.05改訂 Ver.dmr_id13
変更箇所と確認について
★ 本Verより接続コネクタ関係が変更になりました
★ Zelloなどを使用したNODE接続用に接続ポートを追加しました

製品正面

製品背面
ID/Tx | ID送出スイッチで送信中は赤く点灯 |
Busy | 有効なDMR信号を受信したときに青く点灯 |
Audio I/O | BF-TM8250へのオーディオ入出力ポートです |
無線機との接続 | BF-TM8250へは背面データ端子に不足フラットケーブルで接続 |
製造時期によりBF-TM8250に接続する20Pのシリアルポートの、8番ピンにBusy信号の出ていない個体も存在しますので、ご注文の際にはご確認ください。
確認方法はテスターのレンジをDC6V程度にして、ポートのP17に黒をP8に赤を当てます。 待機時は5V程度出ておりDMR信号を受信すると0Vになれば大丈夫です。
もし、Busy信号が出ていない場合は、従来のCDSによる検出方法にて対応しますのでその旨をご連絡ください。
仕様
製品仕様
メモリーカード | MicroSDカード 1GB付属 |
Audio I/O | 外部スマホ等に簡単に接続できるポート (注1) |
電源 | 本体背面の20Pシリアルポートより供給 |
サイズ | 80X125X32mm (突起物は含まず) |
(注1) このポートは通信アプリZelloを搭載したAndroid機器とオーディオ接続し、8250の音声をZelloにより送信したり、Zelloの受信した音声を8250より送信させるためのオーディオ入出力ポートです。 8250からスマホへは3P-4Pのプラグケーブル1本で簡単に接続できます。 スマホから8250へはスマホの機種等により個別に工夫が必要となります。 詳しくは個別に以下のドレスにお問い合わせください。 voiplinkrg@gmail.com
付属品
本体 | 1 台 |
接続用フラットケーブル | 1 本 |
MicroSDカード 1GB | 1 個 |

フラットケーブル(付属品)
ディップSWの設定と機能
①カーチャンク機能の有効/無効
1.5秒以下の信号を受信した場合に信号が切れたタイミングで、設定されたモード(*1)により『1秒程度キャリアを送信させる』か、『その都度IDを返す』を選択できて、1.5秒以上受信した場合は通話とみなし反応しません。 ON側でこの機能は有効になります。
②IDの有効/無効
IDを出すか出さないかを決めるbitで、ON側で③、④が有効となりID送出が送出されます。
③IDの送出間隔選択
通常はBisyが切れたタイミングでIDを出しますが、毎回出ると耳障りな為一定時間以上経過してBisyが切れたタイミングで自動送出し、その時間を180秒か300秒で選択します。 ON側で300秒です。
④無入力時のID自動送出間隔設定
最後のIDが出てから一定時間間隔でIDを送出しますが、この間隔を30分か60分のどちらかに選択し、ON側で60分の設定になります。
モード設定
モード切替方法
モード切替は以下の手順で行います。
毎回IDを出すモードにするときはIDボタンを押しながら、SW1をOFFからONに切替える。
毎回キャリアを出すモードは、IDボタンを押しながらSW1をNOからOFFに切替える。
モードの確認方法
電源を入れた状態でSW1をOFFからONに切替えると、Busy LEDが1.5秒間点滅するときは毎回IDが出るモードです。
接続及びBF-TM8250の設定変更
今回より8250の設定は不要となり、CDSも着かない為に、LEDの視認が可能となり、MICコネクタも使わないことでハンドマイクが接続出来るようになります。
今回のVerよりフロントパネルにマイクを繋いだままにして置いても、ID送出時にマイクから周囲の音が混入することは無くなり、PTTを押した時のみマイクからの入力が有効となります。
動作確認と調整
BF-TM8250の電源を入れて使われていない周波数に設定し、受信確認用のDMR機を周波数を合わせて用意します。
ここで本体のID/Txボタンを押すと赤く発光してTM8250よりIDが送信されますので、受信機からの音を聴きながら基板のVRを調整して適当なレベルにセットします。
音声IDについて
標準で『こちらは、コールサイン+地域名+DMRデジピーターです。』と言う様な音声データを添付し、例えば現在運用中のJQ1YXEの場合は『こちらはJQ1YXEおうめDMRデジピーターです。』のようになり、ひとつの地域に複数台存在してしまうときは、『おうめ』を『おうめしのがみ』とします。
音声データはご自身で作ったものでもMP3形式であれば使えますが、ファイル名を0001とするか別名がある場合は頭に0001を付けたものにしてください。
例 0001JA1RL.mp3 など。
購入申し込み・納期
購入申し込み
現在、注文の受付を中止しております。
研究会では『DMRデジピーター』の普及の為、ID装置装置の頒布を行って来ましたが、事情により現在は一般への頒布は終了しております。
しかし、ID装置提供の要望を多く頂いており、条件付きで提供を再開しますので条件に承諾頂ける場合にのみ、下記注文書に記入の上指定アドレス宛てお送りください。
詳細は注文書に記載されている提供条件等をご覧下さい。
納期については注文書を頂いた時点でおおよその時期を提示します。
納期に関して
現在注文の受付を注視しております。 研究会にて認証された注文に対する納期に関しましては個別にお知らせいたします。