VoIPリンク研究会では国内のDMR SFRの開局・運用情報の整備を進めています。

只今DMRデジピーター運用局リストの閲覧・登録システムを試験運用しております。
下記のリンクよりご覧いただけます。


デジピーター開局予定の方々へのお願い

いつも『DMRデジピーター』の管理、運用にご尽力頂きありがとうございます。

DMR機のSFR機能を利用した『DMRデジピーター』局の開局を計画中の方々に研究会からのお願いです。

社団局での運用

社団局として開局をお願いしております。

これは公式な見解は別として、レピーターの様な動作をするデジピーターを個人局で開局すると、開局者がアクセスすると自局内通信となり、他局がアクセスすると他人の設備を使う事になってしまうとの考え方からです。

音声ID送出

音声によるコールサインIDの送出をお願いしております。

これも見解は別として無線局として運用する以上、コールサインは送出の必要があるとの考えからで、DMRの場合IDとして7桁の数値は送れますがコールサインを送信する機能は無く、DMRID(RADIO ID)として登録済みのIDで有っても、リフレクターなどを使わない限り数値からコールサインに紐付けされません。

また、SFR機能は信号が通過(中継)するだけでは通過させた局のIDは付加される事なく、デジピーター自ら送信しない限り自局のIDは送信されません。

これらの理由より不要な誤解を招かないためにも、この2点について開局時にご考慮頂きますようお願い致します。

デジピーター局の運用管理等

特にデジピーターを遠隔地にて無人運用されている、管理者の方への情報です。

デジピーターとして使用しているBF-TM8250には、それ自身に遠隔操作機能が付いている事が、Belfone社の資料より判明し実際に運用してみてしっかり機能し、BF-TM8250の動作を無線により遠隔操作出来きます。

元々この機能は無線機の盗難や紛失の際に、その個体を使えなくする機能のようですが、我々アマチュア的には特別な回路や仕組みを必要とせず、リモートON/OFF機能が使えると考えて良いと思います。

詳しくは下記にて説明されておりますのでご確認ください。


HotSpot等によるSFRリンクについて

現時点で研究会としては直接HotSpotよりSFRへのアクセスは注意願っております。

理由はVoIP経由でSFRにアクセスする行為は、SFRに接続されたMICより送信しているとみなされ、つまりSFRに接続したマイクのケーブルをVoIPにより長く伸ばしたものと解釈され、このマイクを誰でも使える状況に置く事は好ましく無いとの判断からです。

(ZelloやEcoLinkも同様にマイクを遠隔操作している、と言うイメージで運用する必要が有ります。)

ただ、このマイクの使用者に対してパスワード等により、資格の有無等を識別する術が有ればその限りでは有りません。

この様な理由からDMRIDだけで誰でも入れる方式は危険との考え方より、chリストにはTGIFなど表示しない様にしております。

尚、研究会にてSFR間をHotSpotによりリフレクター経由でリンクする実験は進めておりますが、中間リンクへのアクセスはさせない考えですがこれが中々難しい様です。

もし、不法局や無資格者がHotSpot経由でアクセスして来ても、それを阻止する術が無くその信号はHotSpotから微弱で送信されても、隣のSFR機よりHi Powerにより送信される事になります。

この場合その様な接続を許している側にも責任の一端は生じるものとの考え方です。

コレは、デジピーターを不法局がハンディ機でアクセスする状況に似ていますが、それとは全く異なりデジピーターの管理者には阻止する方法が無く、不法アクセスの可能性があるからと機能を止める訳には行かず、HotSpot接続とは状況が異なります。

HotSpot方式はVoIPリンク研究会としてはまず先に推奨したい方式ですが、ご存知の様にDMRのSFR機能を使ったデジピーターはまだヨチヨチ歩きの状態で、何か有ったら簡単に潰されてしまいかねない状況です。

残念ながらこの便利なSFR方式を好ましく思わない人達(勢力かな?)もいる事は事実で、デジピーターを運用する上で何かヘマをやるとそこに付け込まれて、だからSFRなんか免許しなければ良いんだ。と言われるのは避けなれればなりません。

現在はJARLもJARDも好意的見てくれている様ですが、大きいチカラが働くと変化しないとも限りません。

皆さんのお力でここ迄普及して来た、DMRによるデジピーターを頓挫させる事なく広めて行きたいと願っており、その為にも波風立てない運用をお願いしている所です。

このDMRデジピーターが一人前に育って市民権を得られれば、多少の事は自己責任の範囲でアマチュアとして大いに実験してもらえる事と思いますが、今はじっと我慢の子で安全運転で行きたいと思います。

この辺の苦しい事情のある事を認識して頂き、皆様にはご不自由なお願いですが少しの間ご辛抱頂くようご理解とご協力をお願い致します。

VoIPリンク研究会  会長 澤田 倉吉